一般社団法人 日本伝統建築技術保存会
設立趣意書
日本の木造建築技術は、千数百年の昔より連綿と受け継がれ、我が国の気候風土と融合調和して発達を遂げてきた日本が世界に誇る技術の一つであり、日本人の魂の拠り所でもあります。
しかしながら、近年の画一的、大量生産的な技術革新の波は、我々の祖先が何十代にも亘って改良を重ねてきた叡智の結晶であるこの伝統的木造建築技術をも一気に消し去ってしまいそうな勢いで押し寄せて参っております。
この、危機に直面している伝統技術を受け継いできた私達は、これを守る為、更に研鑚練磨を重ね、次世代に継承していくことこそ最も重要な責務と考えて おります。
そこで私達は個々の力を結集して、この責務を果たす為の第一歩として有志の者が相集い「日本伝統建築技術保存会」を設立しようと考えました。
認定証
一般社団法人(代表者所在地を令和元年5月26日に変更)
日本伝統建築技術保存会
選定保存技術の保存団体の認定について
平成21年9月2日に文部科学大臣に選定保存技術の保存団体として認定されました。
団体名 | 一般社団法人 日本伝統建築技術保存会 |
---|---|
代表者 | 会長:鳥羽瀬 公二 |
事務所の所在地 | 大阪府東大阪市今米1丁目4-38 川中邸内 |
選定保存技術 | 建造物木工 |
選定保存技術の概要
文化財保護法による文化財の保存のために欠くことのできない伝統的な技術または技能で、保存の処置を講ずる必要があるものを、文部科学大臣が「選定保存技術」として選定し、その保存者または保存団体を認定する。とされています。
「建造物木工」の概要
文化財建造物を修理する際に用いられる伝統的な「大工技術」を意味しています。
文化財建造物の修理において、建造物ごとの設計手法や施工技法を解明し、それらを正しく保存するための修理技法を選択して施工しなければなりません。
そのためには文化財建造物修理に関する熟練した「木工技能者」が必要。とされています。